木摺漆喰
2017-08-25
カテゴリ:糸屋格子の町家
糸屋格子の町家
内部では、壁の漆喰塗りが進行中です。
一般的にビニールクロス貼り、珪藻土や漆喰塗りなどの下地として多用されているのが、石膏を板状にして紙で包んだ石膏ボードと呼ばれる新建材です。
今回、漆喰塗りの下地に石膏ボードを使用せず、すべて木摺(キズリ)と呼ばれる小幅板で下地をつくりました。
下地から仕上げに至るまで、新建材を可能な限り排除した取り組みです。
また、木摺の壁は建築基準法上、耐力壁として認められています。
写真のように、筋違+木摺とすることで耐震性は向上します。
木摺は隙間を空けて留め、木摺全体、そしてこの隙間に砂漆喰(砂+漆喰)を食い込ませるように下塗りし、最後に漆喰で上塗りを施します。
漆喰の塗り厚が石膏ボード下地に比べ厚くなり、漆喰の特性である調湿性も向上します。
今週で漆喰塗りが完了し、いよいよ建具の建て込みが始まります。
邸名の由来となった糸屋格子が待ち遠しいです。
引続き、完成見学会のご予約、お待ちしております。
設計担当 髙山
